問題なのは外身?中身?

ずーっと前の日記でも紹介した、「愛知万博の会場に飲み物が持ち込めない問題」ですが、新たな動きがありました。

ゲートに紙コップ設置 暑さ対策で博覧会協会
愛・地球博愛知万博)会場の暑さ対策で、博覧会協会は、会場の全四ゲート前に二十日ごろまでに紙コップを設置し、持参のペットボトル飲料を移し替えて会場内への持ち込みを可能にするサービスを始めると二日、発表した。

中村利雄事務総長は同日の会見で、会場へのペットボトルの持ち込み禁止について言及。「協会だけでなく、警察当局、各国からの要請に基づいて行っている。現在の国際情勢の認識から、残念ながら(解禁は)できない。その代わり、水分補給のサービスを向上させる」と述べ、紙コップもその対策の一つと位置づけた。
(中略)
会場内でのペットボトル飲料水の供給能力を夏までに、現行の一・五倍に増やすことも正式に発表。ワゴンによる販売所を増やすなどして、自動販売機とワゴン売りで供給できるペットボトルの本数の上限を、一日当たり約二十四万七千本まで引き上げる。

(ソース:中日新聞

ここで「ほー、万博協会もやるぢゃーん!」なんて思っちゃいけませんよ。
そもそも、なんでペットボトル飲料の持込が禁止されたか覚えてますか?2005/4/1の日記でもちらっと触れましたが、「テロ対策として、可燃性の液体や毒劇物等をペットボトルに入れて持ち込まれるのを防ぐため」というのが万博協会側の理由でした。
とするならば、「ペットボトルに入っていること」が問題ではなくて、「ペットボトルの中身に危険がないかどうか」が問題であって、そうすると中身をペットボトルから紙コップに移し変えたら持ち込みOK、というのはなーんの解決にもなっていないわけです。
さすが万博協会。アホの集まりぶりをここでも発揮。
 
ちなみに一部からは「ふたのできない(いわゆるフツーの)紙コップに移して、忍び足でゆっくり持って歩けというのか!」という意見が出ていますが、ここは常識的に考えてフタができる(スタジアムや遊園地で売っているようなやつ)紙コップのことだと思いたいものです。いやまてよ、利権をむさぼりたいのなら、フツーの紙コップに移し変えて「そんなのに入れたって持ち歩けねえよ!」と会場内の売店でペットボトルを買わせたほうが良いのか。万博協会だからそれくらいやるかもしれん・・・。
 
ついでに言うと、紙コップに移し変えることによって単純にその分の紙ごみが増えるわけで、さすが環境万博、愛・地球博
 
もうね、アフォかとヴァカかと。