大阪市交通局・緑木検車場一般公開

yakumo-v2005-11-12


大阪市交通局は、この緑木検車場に隣接して「市電保存館」というのがありまして、こちらはけっこうしばしば一般公開しているのですが、地下鉄工場の一般公開ってあんまりなかったような気がします。今回は「堺筋線を走っていた60系の部品をどっさり販売!」というポスターの謳い文句に踊らされて行ってみました。いや、いちおうなじみの車両だし、けっこう好きだった車両だし。
で、とはいうものの関東鉄道のキハ35様ほどには気合いが入らないYAKUMO、「まあ買えなきゃ買えないでいいや」というのんびりモードで開場2時間前に到着。前日からいたと思われる、レジャーシートを広げて歩道を占拠するバカ家族を始め、すでに40人ほど並んでいましたが(40人しか並んでいなかったというべきか)部品数は2日間で200点と聞いていたので何か買えるかな、と思いながら列に加わりました。
案の定、1人1品の個数制限もかかったのでYAKUMOの順番ならヨユーかな?と思っていたのですが、いざ即売会場に入るとロクなものがない。しかも値段が高い。マスコン10000円って関東鉄道の倍額ですよ。戸閉めスイッチ5000円(2.5倍)、局紋5000円、行先方向幕(機械つき)15000円など、はっきりいって市場価格と同じくらい。数年前の即売会ではアホみたいに安かったという話でしたので、さては交通局職員め、相場価格を勉強したな?
結局「並んだからには何か買わないと損」とかいう雰囲気に流され、60系の形式銘板を購入。そんなに高くなかったし、なじみだった車両の形見ということで。
 
さて、工場内に目を転じれば、これまでは非公開だった地下鉄開業時の車両・100系が初公開!ということで、マニアも一般人もそちらの方に群がり・・・と思いきや、意外にも一番人気は「ミニ地下鉄に乗ろう!」というコーナー。お子様連れが大挙して押しかけ、一時は待ち時間1時間以上という大盛況ぶり。お子様には、実際に動いて楽しめるこっちの方が楽しいんだろうなあ・・・と眺めていたら、カーブの多い線路と重心の高い親御さんの乗車位置のバランスが悪いらしく、しかも片道は推進運転(*)なので脱線するわするわ。脱線してコケそうになり、わんわん泣き喚く子供をあやすスタッフの姿はけっこう修羅場でした(爆)
とはいっても、身近な地下鉄車両がもっと近くで見られるこのイベント、となりの市電保存館一般公開と合わせてけっこうな人出がありました。今度は森之宮の工場公開にも期待したいところです。
 
(*)通常こういったイベントでは、線路が円形になっていて、モーターを積んだ機関車が子供が乗っている客車を引っ張るのですが、今回は線路が円形でなく1本道だったため、片道は機関車が客車を後ろから押す形になりました。これが推進運転。力のバランスが悪いので不安定になりやすいのが欠点です。