神岡鉄道

yakumo-v2005-04-10


とあるイベントで、神岡鉄道に行ってきました。
岐阜と富山の県境・猪谷から、奥飛騨温泉口へ伸びる神岡鉄道は、赤字ローカル線第三セクター化の第2例目として1984年に転換されたもので、1両編成のディーゼルカー(予備車を入れて2両配置)が行ったり来たりするだけの典型的なローカル鉄道です。
2004年10月までは、途中の神岡鉱山で生産された硫酸を運ぶために貨物列車が走っており、これが神岡鉄道の重要な収入源だったのですが、タンクローリーへの輸送に切り替えられて屋台骨を失ったことにより、廃線という暗雲が立ち込めてきました。
実際問題、利用者は1日数十人という現状(定期券利用者はなんと3人)では、廃線も仕方がないような気もしますが、観光利用などに生かせるのではないか?という声もあるようです。
で、その観光利用を申し出た某旅行会社が臨時列車を走らせて、車内で存続に関するシンポジウムなどを開いたというわけです。

参加者は総勢30名。運転士さん曰く「これだけ人が乗っているのを見るのは久しぶり。今日の運賃収入はいつもの十数倍」だそうで、こういったイベントで活性化できるのであれば生き残る道もあるような気がしました。
 
お世話になったDさん・Gさん、現地でお会いした皆様、ありがとうございました。
 
(撮影データ:2005/4/10 18:19 神岡鉄道奥飛騨温泉口にて KM-151(おくひだ2号))