各社の報道より。

事故のあったJR宝塚線は、尼崎駅で東西線神戸線で相互乗り入れし、都心に向かう新快速電車などと接続している。わずかなダイヤの乱れが乗り入れ先の路線にも影響を及ぼすため、乗務員は遅れを発生させずに運行させることを、会社側から求められていたという。
(アサヒコム)

→「遅れを発生させずに運行させること」は、交通事業者として当然求められるわけで、この線区に限った問題ではない。

現場に設置された自動列車停止装置(ATS)は、先行列車との間隔を制御するもので、速度超過した列車にブレーキをかけるシステムにはなっていない。(中略)このATSは旧国鉄時代に導入された最も古いタイプだが、JR各社では、まだ多くの区間で同タイプが使用されているという。
(アサヒコム)

→古いから問題、というようにとられかねないこの書き方は問題ではないか。そもそもATSは信号を補完するシステムであり、信号無視などに対してブレーキをかけるシステムなので、今回のような事案に対してその話題を引っ張り出すのはお門違いである。ちなみにカーブなどでの制限速度をチェックする新型(といってもそんなに新しくないが)ATSは普及途中であり、事故路線でも今夏導入予定だったとのこと。

JR西日本が25日午後、脱線現場付近に「置き石」を疑わせる痕跡が見つかったと発表したことについて、北側国交相は同日夜、「事故原因との関係が分からない段階で言うのはいかがなものか。様々な情報があるが、(事故調査委の調査などで)きちんと確かめられたものを示すべきだ」と語り、同社の対応に強い不快感を示した。
(アサヒコム)

事実と断言して言ったならともかく、「そういう疑いがある」ということを発表することにそれほどの問題があるとは思えないのだが。つーか、発表しなかったなら発表しなかったで、またいろいろと文句言うような気がする。
(一部報道で「置き石発言は記者の質問に答える形で引っ張り出された」というものもありましたが、そこんとこどうだったのかも気になります)
 
※ 今後も偏った報道があればここで紹介するつもりです。