大先輩を訪ねて

yakumo-v2005-11-03


鉄道趣味界の重鎮のお一人、Mさんのご自宅にお招きいただいて、行ってまいりました。
大手私鉄や系列車両メーカーの要職を勤め、また趣味界においても趣味団体の役員をはじめ、各種雑誌への数多の寄稿や写真集・エッセイの出版、さらには講演会やテレビへの出演など、まさに鉄道界全般にわたって活躍されておられるお方です。いわば「雲の上の人」といった方なのですが、親友の紹介でお会いして以降、YAKUMOのようなヘナチョコ者を気にかけていただき、本当にありがたい限り。
ご自宅には全国の鉄道会社の膨大な資料が保管されていましたが、その全てが整理され、いつでも取り出せる状態になっていたのには脱帽でした。Mさんの整理方法はいたって単純で、ジャンル別・会社別・車両別に分けてそれぞれを封筒に保管し、それを封筒がピッタリ入るサイズのボックス(ペットボトルの段ボール等がちょうどいいそうです)にアイウエオ順に収納していくというもの。これだと「東急電鉄5000系の資料は、ハ行のボックスの中にあるこの封筒」という風に探せます。単純明快ですがわかりやすく、しかも継続できる整理方法です。資料が多くなれば車両別に分けたり、封筒ではなくレターケースに格上げされていました。
「引越しは、あっちこっちに散らばった資料をまとめる最初で最後のチャンスだよ」とのお言葉、まさにごもっとも。なんとかYAKUMOもこの機会にまとめなければと決意を新たに。
貴重なお話に耳を傾けているうちにあっという間に時間は過ぎ、帰り際にはいろいろお土産まで頂いてしまいました。いつかはご恩返しをできるよう、精進していきたいものです。
 
写真は、Mさんの書斎に置いてあった椅子。特急電車のグリーン車の座席です。補強材を敷いた床に直置きされているだけですが、ちゃんと回転もリクライニングもします。前に向ければ書斎机の椅子として、後ろを向ければ本棚へ。横を向ければ窓から外を眺められるという、なかなかすばらしい使い方でした。